沖縄ぶらり旅 4日目
■1/10
この日は宿に連泊することを決めていたので、荷物を部屋において身軽にお出かけ。
この日の天気は、日は出ているものの雲が薄く張っていてもやっとした感じ。
まずは宿から比較的近いガンガラーの谷へ。
ここはかつて鍾乳洞だった洞窟が崩れてできた谷で、今も残る鍾乳洞や古代の移籍、大きなガジュマルの木なんかが見られるスポット。
入り口は鍾乳洞を利用したカフェになっており、中に入るにはここでガイドツアーの受付をする必要がある。
三連休の真ん中のせいか、思ったより人は多かったけど、ガイドの方の印象も良く、普段見ない亜熱帯の植物なども見られてなかなか楽しかった。
一時間ちょっとでツアーは終了。
最後は入り口と違う場所に出るので、うっちん号を停めていた駐車場まで少し歩いて戻ると、もう車がいっぱいになってた。最初来た時はガラガラだったのに。
その後もツアーバスがどんどん来て、あたりな人だらけになってたので、良いタイミングで入れたみたいだ。
すぐ近くにテーマパーク「おきなわワールド」があるのでそちらの方からも来るのかな?
海岸へと下っていき、前日宿のご主人におすすめされた「ヨシ鮮魚店」の天ぷらを食べに行く。
中は地元客でいっぱい。多少怯みながらも注文したが…待ち時間がやたら長い。
理由は地元客はものすごい量を買うのと、注文を受ける役のおばあさんの手際がえらく悪いのだ。
結局、天ぷらを受け取るまで30分ほどかかった。別にいいんだけど、東京で揚げ物でこんなに時間かかるのはありえないだろうな〜。
まあのんびりしているというか、これがウチナータイムってやつなのかな。
天ぷらは揚げたてで大きくて実にうまそう!せっかくなのでロケーションが良い所で食べようと、近くの海岸まで向かった。
具志頭海岸。
昨日行った大渡海岸みたいに石灰岩の海岸だが、こちらのほうがスケールが大きいかな?
ここで先ほどの天ぷらを食べようとしたのだが、この辺りはなんだか臭い…。沖縄南部は畜産も盛んなせいか、風向きによっては肥料などの臭いが来ることがあるのだ。
迷ったが、結局来た道を戻り鮮魚店の近くで食べたが、もうだいぶ油が回ってしまっていた。
うまいんだけど…揚げたてで食べれば良かったな。おれ…いったい何やってるんだろ…。
国道331号線を東に向かい、南城市の新原ビーチへ。ここは沖縄では珍しい自然の砂浜のビーチのようだ。透明度の高い海と珊瑚からできた白い砂が美しい。
自転車から降りて、しばらく散歩した。
その後はここから山あいの方向にある玉城城跡へ向かう事にする。城が重なっており、たまぐすくじょうせき、と読むらしいが、玉城跡じゃダメだったのだろうか。
登る。
登る。
ひたすら登る。
そして着いた。足がパンパンだ…。
階段を登って中に。
やっぱり城と言っても、いわゆる日本の城とは雰囲気が違うなぁ。
海と街を一望。さっきまであそこの海岸にいたんだよな。
足を少し休ませてから次に向かうのは糸数城跡。
ここは宿のご主人が「玉城なんかよりこっちの方がいいよ!」と強く薦めてくれたところで、さらに山の方にある。
ひぃひぃ言いながら登り続けると、やがて登りは終わり下りに入って、少し曲がったところに糸数城跡の入り口があった。
ここは…確かに玉城の方とは違う、なんといっても広いし、天然の要塞というか、いかにも山城という感じだ。
玉城城跡では石垣に登るのは禁止されていたのだが、こちらは特に注意書きなどなかったので、石垣の階段を登ってみた。
おお、絶景かな絶景かな。
城からは街が一望できるようになっているのは古今東西変わらないね。
いい気分になって降りると、埼玉から来たというご夫婦に話しかけられた。
『上からの眺めは良いですか?』
「良かったですよ!手すりとかないのでちょっと危ないけど登ってみては?」
『いやあ、私たちはハブが怖くて』
「え!?ハブって石垣とかにもいるんですか!?」
驚愕の事実。今まで茂みとか畑だけしか注意してなかった。なんでも木の上から襲いかかってくることもあるらしい。
ほんともう勘弁してください。
すっかり肝が冷え、時間も午後4時を回ったので、今日の観光はこれで終わりにする。ただ、このまま宿に帰っても素泊まりなので食べるものがない。
せっかくなので、まだ行っていない山を挟んで海岸とは反対にあるエリアのスーパーに向かうことにした。
思っていたよりもアップダウンが激しく、山登りで疲労した足にかなりくるものがあったがとりあえず到着。
まあなんというか普通。イオンとかあるし。
それでも、惣菜コーナーにポーク玉子 豆腐コーナーにジーマミー豆腐が当たり前のようにあるあたり沖縄カラーが見られるね。
などと悠長に買い物をしていたらすっかり日が落ちてしまい、帰りはグーグルマップの経路に従ってたら、街灯もない迷路のような農道の中を半泣きになって帰るはめになった。
グーグルさんもっとしっかりしてください(逆ギレ
しかも宿の手前でやっぱり急な坂道があり、もう足がだるいからまた手押しで越える。なんとかたどり着いた時の安堵感と言ったら無かった。
心身ともに疲労したせいか、この日はやたら早く寝てしまいました。