人生は一度だけ

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東海道五十三次徒歩の旅 5日目(三島〜沼津〜富士)

10月16日
 
8:00

前日の疲れか、夢を見たり途中で起きたりすることなく8時にすっきり目が覚めた。

 
体のだるさなどはなかったが、足の痛みはやっぱり1日では取れなかったので、保護のため足首から膝までテーピングで固めまくる。
 
そうした準備に時間を取られたため、出発は少し遅れ9時半を過ぎた頃になった。
 
 
 
10:00
昨日痛めた左足首はかなり傷んだが、なんとか歩けはするという状態。
 
沼津方面へ少し進むとスーパーを見かけたので、朝食を買いに入る。
 
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何を食べるか迷ったが、惣菜コーナーにあったイワシハンバーグと三島コロッケ地元っぽいのでそれにしてみた。
 
味は実に普通だった。まあコロッケだし期待しすぎてはいけない。
 
 
 
11:00
黄瀬川の手前で足を挫きかけてしまった。しかもよりによって痛めている左足だ。
 
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このあたりでやってしまった
 
完全に挫いたわけではなかったのがまだ救いで、かろうじて歩けはするようだ。
 
焼け付くような痛みのある左足を庇いつつ進む。間違いなく変な歩き方になっていたと思う。
 
 
 
11:40
足が痛むので狩野川の川べりで休憩。向こうには御成橋が見え、沼津が近い。
 
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12:10
沼津の街に入った。
 
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そろそろ何か腹に入れたくなってきた。いい感じの洋食屋があり非常に迷ったが、さっき休んだばかりだったので、隣にあった肉屋で串カツとメンチカツを買う。
 
特にソースなどはつけてもらえなかった。まぁ味は付いているみたいだしいいか。
 
行儀が悪いが歩きながら食べるつもりだったが、20分ほど歩くと海に出るようなのでそれまで我慢することにした。
 
海まで歩き、座って食べる。
 
まだほんのり暖かい。串カツは大きく肉食ってる、という感じ。
 
ソースがあればなぁ…。
 
メンチカツはつなぎが多いのか優しい味がした。
 
うーん…ソースが…あるいは全然変だけどせめて醤油があれば…。
 
なんだか不完全燃焼。
 
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ソースが…
 
 
12:50
海沿いの道をひたすら歩く。湘南と比べて沼津の海は寂しい感じに見えた。
 
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だが30分ほどすると天気が良くなってきた。
 
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こうなると現金なもので、こういう静かな海もいいなと思えてきた。
 
後ろから排気音が聞こえてきたので端によけると、荷物を満載した原付が僕の横を抜いて走っていった。
 
自転車と徒歩だけかと思っていたけどバイクも走っていいようだ。いつかベンリィで走りに来たい。
 
 
 
13:30
天気予報では曇り時々雨だったが、むしろ晴れてきた。
 
晴れているとこの辺りは本当に富士山がよく見える。思わず何枚も写真を撮る。
 
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ん?
なんだか写真の右上に変な黒ずみが…どうやら何かの汚れかゴミのようだ。ここまで撮った写真をチェックしてみると、すべて同じような黒ずみが出てしまっていた。
 
ショックだ…。
 
とりあえず、どこかでカメラの掃除キットを買って掃除してみることにする。カメラを落とした時の故障やレンズの初期不良じゃないといいんだけど。
 
 
 
14:15
海から国道に戻る。
 
ちょうど出たところに西友があったので、飲み物を買って休憩した後トイレを借りたところ、出た後にガイドブックを個室の中に忘れてしまったことに気づく。
 
慌てて取りに行ったものの遅く、すでに人が入っていた。ちょっと待っても開かないので、ノックしながら「本を忘れたんだけどありませんか?」とドア越しに声をかけると、ガイドブックがドアの下からすっと差し出された。
 
どうもご迷惑をおかけしました。
 
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西友の近くにあったうどん屋さん。地元の方々で賑わっていた。うまいんだろうなぁ。
 
 
14:45
東海道に入る。
 
黙々と歩いていた時に思い出したのだが、他の方の旅行記などでは「静岡の小学生は見知らぬ大人にも元気に挨拶する」と目にしていた。
 
しかし、今のところそれなりに小学生とすれ違ってきたが、全くそんな出来事はない。
 
それはつまり、ぼくの人相が悪いからだろう。そんな風に自虐的な方向にどんどん思考が向かってしまい、暗い気持ちになる。
 
それから5分後くらいだったろうか、不意に前方からきた10才ほどの女の子が、こんにちわー、と小さな声で挨拶してきた。
 
来た、これだ!ちょっと想像とは違う感じだけど!
 
「こんにちは!」
 
と喜び勇んで元気に返す。なんだいいところじゃないか静岡。
 
しかしその後は、一人の男子小学生がすれ違う際にぼそっと仕方なさそうに挨拶をしてきた以外は特に何も起こらず、他の子供はすべてぼくを無視して歩いて行った。
 
どうなってるんだ静岡。
 
 
 
15:30
ふとその辺に止まっていた車のナンバーの地名が「富士山」であることに気づく。
 
富士山ナンバーそういうのもあるのか!
 
その後はネコに会ったり
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トイレの神様の看板を見たり
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線路を渡ったり
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東海道なのかアナ雪なのかわからない謎の看板を見たり
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これディズニー的にいいんだろうか
 
そのうち元吉原を抜ける頃にはとっぷりと日が暮れて、闇の中を進むこととなった。
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18:10
今日の目的地の富士市のネットカフェまであと1kmあまりといったところでハプニングが起こった。
 
139号線を歩いていると、脇道から通りに入ろうとする車が来たのでその後ろをかわして先へ行こうとしたら、足元に地面が無かった。
 
アドレナリンがブワッと出る感覚。
 
とっさに態勢を戻し、なんとか落下せずに済んだ。
 
脇道の両サイドが用水路か何かになっていたのだろう。この通りは街灯がほとんどなく、通っていく車のライトを頼りに進むような状態だったので認識できなかったのだ。
 
そこまでの深さではなさそうだから落ちても命までは失わないだろうが、間違いなくケガをして旅は終わっていた。ほんとうに運が良かったと言うしかない。
 
気をつけなければ。
 
 
 
18:50
ようやく今日の宿泊地のネットカフェが見えた。先に夕飯を済ませるため、その前にあるファミレスに入る。
 
先ほど危険を感じたことで生存本能が刺激されたのか、写真を撮るのも忘れるほどガツガツとハンバーグを食べた。
 
 
 
19:30
ネットカフェに入る。
挫いた足がしくしくと痛むので、シャワーに入り冷水をかけてアイシングした後、今日も湿布を貼りまくった。
 
 
 
22:30
ネットカフェに入ったのにネットもせず漫画も読まず、ブログを書いて就寝。
 
ストイックな旅だなぁ。