人生は一度だけ

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東海道五十三次徒歩の旅 6日目(富士〜由比〜興津)

10月17日
 
6:10
起床。やはりネットカフェだとあまり眠れた気がしない。
 
足の痛みが取れないので、これからしばらくは少しペースを落として進むことにする。
 
今日もテーピングを入念に行ってから出発した。
 
 
 
7:00
東海道新幹線の高架が見えた。
ちょうどきた新幹線が新幹線が通り過ぎていく。いったい自分の何倍の速さなんだろうか。
 
東海道新幹線東海道本線も越えて南下する。
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7:30
催してきたので、通りがかったスーパーのトイレを借りる。トイレから出たらなぜかロッキーのテーマがかかっていた。
 
向かいにあったすき家で朝食を食べる。
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8:45
道の駅富士で腰を下ろして休憩する。バイカーの集団が入ってきて、皆でトイレに入っていった。
 
ああいうのってどうやって意思疎通してるんだろう、皆インカムとか付けてるのかな?
 
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京都まであと350km!
 
その後は長い長い富士川の橋を渡る。橋だけで1km以上あったと思う。
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橋を渡りきった後しばらく進むと海岸沿いの道があったのでそちらを歩いていった。
 
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11:40
海岸沿いの道を歩いていたら、海に続く川で行き詰まってしまった。
 
隣には富士由比バイパスがあるが、ものすごいスピードで車が行き交っており、とても横断するのは無理だ。
 
だがらここから戻るのも厳しい。周りを見回してみると、下に続く階段が見える。
 
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降りてみると橋の下に出た。向こう側にも階段が見えたので、これはここを使ってバイパスを回避しろということなんだなと思い、階段を登ることにした。
 
しかしこの階段、やけに滑るし急だ。明らかに普段使われている感じではない。嫌な予感がし、その後すぐ的中することになった。
 
確かにバイパスの向こう側には出た。しかし、出た場所は東海道本線の線路とバイパスを区切る塀の上だったのだ。
 
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ええええ
 
塀の高さは1メートル70センチほどだろうか。反対側には溝があるだけなので、なんとか線路を横断することはできそうだが、まずその高さを着地しなければならない。痛めている足首で出来るだろうか。
 
後ろからは車が猛スピードで走る音と振動。躊躇していると左側から電車が来た。それをやり過ごすと、自分の中で何かのスイッチが入った。
 
今だ!
 
慎重にかつ素早く塀から飛び降りる。
 
なんとか無事着地。間髪入れずダッシュで横断し反対側の溝を越えると、かろうじて線路沿いにあった駐車場に出ることができた。安堵してしばらく座り込んだ。
 
死ぬかと思った。
 
そこから近くの道に出ると、そこが東海道だったのでそのまま進む。
 
 
 
12:20
由比宿に到着。
 
かつての宿場町の雰囲気を残して観光資源にしようという意識が感じられる。こういうところは歩いていて楽しい。今日は土曜日だからか観光客もちらほら見かけられた。
 
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ランチをやっているお店があったので、名物の桜えびかき揚げ天丼を食べた。
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由比宿を抜け、引き続き東海道を歩く。
 
 
 
13:15
なんとなく山道に入りそうな雰囲気になってくる。先ほど死にかけたし、足に不安があるので坂や階段は今日はもう避けたい。
 
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どうやらこのまま進むと薩埵峠という難所に行き当たるようだ。
 
休憩しつつしばし考えた結果、薩埵峠には行かず海側の道を歩くことにした。
 
 
 
13:30
東海道本線の踏切を渡り、国道1号線に。
 
ガードレールの歩道を歩いていたら、この道が徐々に狭くなっていき、かつ、草木が生えてどんどん歩きづらくなってくる。
 
ここで早めに気付いていれば良かったのだが、この時はここを歩く奴もあまりいないからこんなものだろうと、無理やり進んでいった。
 
しばらくすると、歩道の幅が30センチほどになり歩けなくなった。
 
右には東海道本線、左には富士由比バイパスに挟まれ身動きが取れなくなる。またこのシチュエーションか…。
 
この位置ではバイパスの反対側が見えず、横断しても道があるかわからなかったため、線路の塀の上をおずおずと歩く。
 
途中で電柱があると塀の内側を通らざるを得なくなり、いつ電車がやってくるかとびくびくしながら進んだ。
 
ようやく反対側に歩道があることが確認でき、分離帯も途切れている場所が出てきた。
 
ここなら横断できそうだが、信号は勿論無い。道路は交通量は多いうえにみな猛スピードで走っている。そして流れが途切れない。
 
とにかく車が来なくなるタイミングを慎重に慎重に待った。
 
5分ほど経っただろうか。不意に向こうに車の影がなくなった。
 
今だ!
 
小走りで一気に中央まで渡る。中央まで来ると、反対車線にも車が無いのが見えたので、さらに走った。
 
なんとか無事渡りきった。暑さと緊張で喉がカラカラだ。目の前にあった自販機でジュースを買い、グビグビと飲み、へたりこんだ。
 
再び歩き出すまでには10分ほど必要だった。
 
 
14:00
海岸沿いの道を行く。ここは歩行者と自転車用の道なので落ち着いて歩ける。
 
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写真の奥に見える高架を潜るあたりで、日本一周の看板を付けた自転車が前から走ってきた。
 
帽子を後ろ向きに被った青年が息を切らして自転車を漕いでいる。
 
「頑張ってください」
 
と声を掛けると、青年は少し照れながら
 
『ありがとうございます!』
 
と笑顔で答えてくれた。彼の旅が無事に完遂できるように願う。
 
 
 
14:30
興津川を渡る。
向こう側に今日の宿泊地、駿河健康ランドが見えた。
 
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その後15分ほどで辿り着いてチェックイン。
 
ここは施設、温泉共になかなか評判が良いようで、土曜ということもあり家族連れがたくさん来ていた。
 
ぼくがここを選んだのは、会員になると深夜料金を含めても2500円ほどの料金という安さと、箱根で入り損ねた温泉に入りたかったことが理由だ。
 
中ではたいしたことはせず、温泉に入り夕食を食べて寝ただけなので特に書かないが、施設は少し古いけど清掃は行き届いており、従業員の対応も良い、落ち着けるところだった。いつかまた来たい。
 
 
今日の歩数:37,056