人生は一度だけ

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東海道五十三次徒歩の旅 16日目(四日市〜鈴鹿〜亀山〜関)

10月27日

 
7:00
起床。ホテルの朝食を食べた後、いつもの準備。
 
足のマメや指の股の傷は良くなってないため、今日もガチガチにテーピングする。足首の痛みはだいぶ良くなったのがせめてもの救いだ。
 
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満身創痍
 
 
 
8:10
出発。
 
ガイドブックを見ながら歩くがよくわからない。
 
このガイドブックは旧東海道のみにスポットを当てすぎていて、一回外れると今どこにいるのかさっぱりになる。適当に方角だけ合わせて歩いていると、そのうち国道1号線に出たので、まぁいいかとそのまま進んだ。
 
 
 
8:50
コンビニで水を買おうとしたところ、何故かカウンターの店員が上半身をゆらゆらと左右に揺らし、フラワーロックのような動きをしていた。
 
んん?と思って見てみるも、特に店内放送のリズムに乗っているというわけではないようだ。
 
会計でクレジットカードを差し出したらフラワーロック氏は何故か驚いて後ろに仰け反っていた。いちいち動きが派手な人だ。
 
 
 
9:10
ガイドブックによると、このあたりにあるという「日永の一里塚」が日本橋から100個目らしい。これは見ておこうと思い、国道1号線から旧東海道へ移動する。
 
だが、地図で示された場所まで歩いてもまったくそれらしいものが見つからない。
 
しばらくウロウロしていてもわからなかったので、近くで草むしりをしていた住民と思われるおじさんに聞いてみる。
 
『一里塚って言ったって、ただの標識だよ、ほらそこ』
 
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本当だ。しかもガイドブックで示された場所とは南北が反対だった。
 
この件でなんだか旧東海道とガイドブックに対する信頼がなくなってしまう。
 
だいたいなんだ、道が狭いのに車通りがやたら多くて危ないし写真も落ち着いて撮れないじゃないか!
 
もうガイドブックもあてにしないで国道1号線を歩き続けることにする。
 
しかし本当は国道1号線も歩きたくない。排ガス臭いし。そしてそれを言い出すとホントはそもそも歩きたくない。
 
おれ…いったいなにやってんだろ…
 
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悔しいので国道1号線の400km地点にも行った
 
 
10:00
疲れたので近くにあったマックスバリュで休憩。そこからちょうど旧東海道へ続く道があったので歩くことにする。
 
さっきはヤケになったものの、結局国道1号線旧東海道のどっちかを歩くしかないのである。
 
少し進むと、杖撞坂という文字があり、その先はやっぱり坂だったのでうわぁ…となる。
 
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ノーモア坂
 
げんなりしながら進んで行くと、坂の上から国道1号線を見下ろす場所に出た。やっぱりあっちを歩けば良かったかな。
 
 
 
10:45
鈴鹿市に入る。前日の疲労が抜けきっていないのか、身体が重たい。そして、これから試練が始まるのだった。
 
とにかく何もないのだ。これまではなんだかんだいってコンビニや自販機、休憩できる場所なんかが出てきていたが、遥か先までただただ道路しかない。
 
ここらへんの弱りっぷりは、以下にリアルタイムで取っていたメモからも伝わってくるのでそのまま載せる。
 
 
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11:25
喉乾いたしなんか食べたいけどこの辺りなんにもない
 
11:50
ひたすら何もない
バス停があるが、ここで降りる人なんているのか?
 
12:00
庄野宿に到着
誰もいないし店もない、つらい
 
13:05
地獄の鈴鹿を抜け亀山市に、助かった
 
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もうずーっとこんな感じ
 
 
 
13:20
国道1号線沿いの「七色食堂」というお店に入りご飯を食べる。心身ともにエネルギーが尽きかけていたので本当に助かった。
 
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14:00
また旧東海道へ。
 
30分ほど歩くと、足の裏に痛みが出てくる。マメが悪化しているようだ。
 
一旦座って応急処置。少し天気が悪くなってきている。予報では今日の夜から雨のようだ。宿に着くまで持ってくれるといいが。
 
 
 
16:00
歩き続けるもまだ着かない。
 
疲労のため歩くスピードが遅くなってきていることもあり、一向に縮まらない目的地までの距離に泣きたくなってくる。
 
そんな気持ちを象徴するかのように、空は曇り、何もない道がいっそう閑散として見えてくる。
 
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ふと見上げると、鉄塔や木の上にカラスがうようよいた。
 
ここで行き倒れたらこいつらに食われるんだろうな、と考えもどんどん暗くなってきて、ついつい下ばかり見て歩く。
 
そこからとぼとぼと歩き続け、30分ほど経つとようやく関宿に着いた。宿までもう少しだ。最後の気力を振り絞って歩く。
 
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16:50
ようやくゴール!今日の宿泊地、ゲストハウス石垣屋さんに到着。
 
距離は昨日よりだいぶ短かったものの、前日の疲労が抜けきらない状態で地獄の鈴鹿市を渡ったためか、精神的にはこの旅で一番つらかったと言える1日だった。
 
ゲストハウスでの夜についてはまた改めて書き足します。