東海道五十三次徒歩の旅 18日目(水口〜石部〜草津)
10月29日
7:30
起床。
この日はモンスターにも遭遇せず良い睡眠が取れた。健康ランドでこんなにぐっすり眠ったのは初めてかも。
朝風呂に入り準備。左足首の痛みはもう無いが、足指の間の傷やマメがひどい。絆創膏とテーピングで保護する。
朝でもやっぱりちょっと怪しい雰囲気
8:40
出発…だが、国道1号線の歩道がずっと工事になっていて、ちょっと歩いたら車道に出ざるを得ない状態が続く。
まるでクリア手前のゲームかのように完全に殺しにかかってきている。
呪いの言葉を吐きながら進むが、このエリアを脱出するまで何度か危ない目にあった。
工事ゾーンを抜けると、前になか卯の看板が見えた。
そういえば朝をまだ食べていない。なか卯で親子丼も良いなと思っていたら、いま20周年で安いという張り紙が。これはツイてる!
が、店に近づいたら営業時間外で閉まっていた。訂正、ツイてなかった。
少し歩いたところにある定食屋もまだやっておらず。さらにもう少し先に行ったら丸亀製麺があったがやっぱりまだやってない。
いかんな、タイミングがズレてる。
その後15分ほど歩き、結局すき家に入った。
9:45
また工事ゾーンに入る。完全に嫌がらせだ。
10:00
猿飛佐助のふるさとって、架空の人物じゃ…
歩き続けるも、今日はどうもなんだかモチベーションが低い。睡眠はよく取ったはずなので、体調は悪く無いはずだが…。
もうすぐゴールが近いということでなんだか気が抜けてしまっているようだ。
11:00
途中にあった休憩所で一休み。
このあたりの旧東海道はきずな街道という名前が付けられているらしい。震災の後のネーミングだろうか。
いまのところきずな街道では誰にも出会っておらず、特に絆は産まれていない。
11:40
石部宿のあたりに到着したもののだるさと寒さがひどい。
30分ほど進むと石部駅に出たのでトイレを借りる。今日も寒いせいか、汗は出ないがトイレがなんだか近い。
その後は国道1号線へ向かう。途中、歩道が無い道の脇溝の蓋がところどころなく、また危ない目にあう。なんだか今日はトラップだらけだ。
12:35
どうも寒さのせいか気持ちが上がらず、疲労を強く感じる。熱っぽくはないので風邪ではないと思うが…。
いったん昼食をとって気合を入れなおそうと、栗東市入ってすぐのイタリアンレストランに入り、思い切ってデザート付きのコースを頼んだ。
たいへん美味しゅうございました
13:30
美味しい料理を食べ、少し元気が出てきた。
もう今日は進むことに集中しようと首に下げたカメラをリュックにしまい、また寒さ対策でレインウェアを着る。
もう少しだ、頑張ろう!
14:20
でもルート指示ではまっすぐ。
きっと一見歩道が無さそうでも実はあるのだろう…と楽観視して歩いていると、あっさり歩道は無くなった。
今更戻りたく無いので、道の端をそろそろと進む。前から走ってくる車が邪魔そうに避けて通っていくが、たまにまったく避けない車があったり、大型トラックが来たりで何度もヒヤヒヤし、同時になんだか申し訳ない気分になる。
ふぅ…なんだってこんな思いしなければならないんだろう。
バイオリズムとか運勢的なものが低下しているのだろうか。
まったく余裕が無かったので写真も無し。
15:15
駅前商店街手前の交差点で信号待ちしているときにふと横を見たら、キャンプ用品を自転車に積んで地図を見ている、明らかに旅人と思われる人がいた。
せっかくなので話しかけようとしたら信号が青に変わり行ってしまった。さすがに自転車には追いつけない。
草津は京都から2番目の宿で、かつての宿場町は現在は商店街として栄えつつ、昔を思わせる街並みも残していた。
このあたりで今夜の宿を調べてみたものの、岡崎や水口のときと同様に、平日なのに周辺のホテルにはまったく空きが無かった。いったいなんなんだろう?
途中、立派な神社があったので、京都を前に最後のお参り。
15:45
シェイクを飲みつつこの先について考える。
京都まではあと18kmほど。無理をすれば今日いけないこともないが、着くのは間違いなく夜になるだろう。
しかしここに泊まるにしても、宿が見つからないのでネットカフェ泊になる。
少し考えたが、せっかくなので明るいうちに京都に着きたいのと、今日はなんだかいろいろ危険な目にあっているので無理したくないという思いが強い。
また、とりあえず10月中にゴールはなんとかなりそうなので、今日はこのあたりで一泊することにした。
16:30
ネットカフェのナイトパック開始時間待ちのため、そのままマクドナルドで3時間以上時間を潰すことにする。
ブログを書いていたのでまあ良かったものの、なんだかやりきれない気分になる。
おれ…いったい何やってんだろ…。
20:00
吉野家で夕飯を済ませ、ネットカフェでシャワーを浴びマンガを読んでいるとなんとも侘しい気分になった。
明日にはゴールできると自分に言い聞かせ、眠りについた。