人生は一度だけ

一度だけの人生を思い切り楽しむために。

東海道五十三次徒歩の旅 9日目(藤枝〜掛川)

10月20日

 
7:00
起床。今日も良い天気。
 
それほど食欲が無かったが、朝食付きのホテルだったため、もったいないのでもぞもぞと食べる。
 
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7:45
テーピング等の準備をして出発。
 
すぐ近くに中学校があったが、校庭にあるサッカーゴールの数がやたらに多かった。静岡はやはりサッカーが盛んなのかな。
 
 
 
8:35
島田市に入る。
 
少し歩いたところで鳥のフンで爆撃されたみたいな場所を見つける。こういうのって同じ鳥がいつも同じ場所でしてこうなるのか、それともたくさんの鳥が集団でやっていくのか、果たしてどっちなんだろう、とどうでもいいことを考えながら歩く。
 
 
 
9:20
島田宿に到着。15分ほど行くと大井神社があった。
 
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大井神社はかつて大井川を渡る旅人たちが旅の無事を祈願していたという場所で、これは外せないとお参りしていくことにする。
 
お参りしたすぐ後に、昨日送り返した荷物の中に、最初の方にひいた大吉おみくじを入れてしまっていたことに気がつく。
 
せっかくなのでここでおみくじを新たに引くと、なんとまた大吉が出た!
 
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なんだか見えない力に後押しされているような感じて嬉しくなる。ありがたいなぁ。
 
 
 
10:30
大井川を渡る。
 
かつては「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われた難所だが、今は橋があるので簡単に渡れる。
 
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とはいえやはり長い。昔はこれを渡ってたのか…と感心していると、半分ほど行ったところで後ろから自転車がぼくを追い抜いていった。
 
かなりの大荷物だと思ったらギターケースで、荷台のボードには「日本一周弾き語りの旅」と書いてあった。
 
なんだかよくわからないが凄い。
 
思わず遠ざかる自転車をズームで追いかけて写真を撮った。
 
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帰ったら彼のことを調べてみようと思う。無事成功して欲しいな。
 
 
 
 
11:10
川を渡り終え、金谷の街に入る。
 
この辺りで空腹と疲労に襲われるが、休んで腹ごしらえができるようなところはさっばり見つからず、焦る。
 
一軒だけランチをやっている店があったが、11:30からだったので悩んだけど先へ進むことにした。
 
しかし、そこへ追い討ちをかけるように旧東海道はかなりの急坂が続く。
 
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息も絶え絶えになったころ、「石畳茶屋」という看板が出てきた。
 
ええいここだ、入っちまえ。
 
中は古民家を改装した風な、なかなかオシャレなカフェになっていた。
 
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豚の角煮ランチ税抜き1200円、ちょっと高いがしょうがない。
 
ガイドブックで道を確認したところ、この後は本格的に峠に入るようだ。
 
水を何杯もおかわりした後、トイレを済ませてから店を出た。
 
 
 
12:00
坂に突入する。
景色を楽しむような余力は無く、つらいとかキツイとかの言葉しか頭に浮かんでこない。
 
しかもよりによってまた石畳で、気をつけながら歩くも足首がシクシクと痛んでくる。
 
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石畳は本当に辛い
 
それでもなんとか登り終え、今度は下り坂をゆく。
 
下りきったあたりで、高校生くらいに見える自転車旅の男子二人組が前からやってきたので挨拶を交わした。
 
二人ともママチャリでカゴに寝袋を入れていた。もう旅は長いのだろうか。彼らは協力したり気まずくなったりしながらも最後まで旅を続けるのだろうな。
 
仲間と一緒での長期の旅は大人になるとさすがに難しい。
 
学生時代にはそういうことをしなかったので、なんだか無性に羨ましくなった。
 
が、自分は自分だ。ぼくはぼくの旅を続け、全うするのだ。
 
 
 
13:00
果てしなく続く山道。
 
何気に箱根以来のキツさの気がする。
 
この辺りはさやの中山という場所で、和歌や俳句でも山中の道ゆきについて詠まれている場所だ。
 
陽が落ちてから越えるのは厳しいだろうなぁ。朝早めに出て本当に良かった。
 
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どこまでも続いていきそうな茶畑(と坂道)
 
 
 
14:30
ようやく山道が終わり、あとは面白みも無く掛川へ向かい歩き続ける。
 
こんなときは特に何もないので文章も短くなりがちだが、実際はこういう淡々と歩くだけのエリアが一番つらい。
 
 
 
15:20
ラスト休憩。もう一息!
 
 
 
16:10
掛川駅に到着。
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ホテルに入ったあと、明日泊まるつもりだった、磐田市ライダーハウスKENさんに予約の電話をする。
 
ライダーじゃなくて徒歩旅でもいいですか?と聞くと快くOKしてくれた。
 
 
 
18:00
夕食を買いに行く。ホテル近くの弁当屋が早仕舞いしてしまっていたので、駅の反対側のスーパーに行くことに。
 
途中、変な音が聞こえると思ったら鳥がすごいことになっていた。
 
渡り鳥なのだろうか?小さな鳥の群れが駅前に屯しているのだが、数が尋常でないのだ。
 
別に悪さをするというわけではないが、陽が沈む時間帯と合わさって、なんだか異様な雰囲気になっていた。
 
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空を覆い尽くしていた
 
スーパーの弁当コーナーへ行くと、男子高校生の集団が弁当コーナーでわいわいと盛り上がっていた。それがいなくなるのを待って弁当を物色していると、今度は女子高生二人組がやってきて、『いまダイエット中だから揚げ物ダメ』『じゃあローソンで買お』と言って去っていった。
 
さっきの男子もそうだけど、なぜ学生が弁当を買おうとしているのだろう。家で夕食を食べないのだろうか。寮だったりするのかな。
 
勝手に想像を巡らし、弁当を買って店を出た。
 
 
 
20:30
箱根越えの後に左足のカカトに大きなマメができていたのだが、それがやたらに大きくなってしまった。
 
マメは潰さないほうが良いと聞いていたのでなるべく潰さずに、絆創膏を貼るなどで保護してきたが、さすがにこれでは靴を履くときに支障が出るというくらい膨れてしまっている。
 
仕方がないのでシャワーを浴びた後、消毒液と針を用意(弁当と同じタイミングで買った)して、ブスブスと穴を開けて水抜きをした。痛くはないがなんとも微妙な気分。
 
左足首も未だに痛みが強く、いろいろと満身創痍になってきている。
 
夕食を食べた後は洗濯したりブログを書いたりで時間が過ぎ、疲れもあって23時には寝た。
 
基本的にナイトライフとは無縁の旅のようです。